簿記の資格を目指す「目的」は、はっきりしていますか?
「合格率」のページから、簿記検定の合格率は平均して30%くらいであることがわかりました。
つまり3人に1人しか受かっていないわけです。
それでは、簿記の試験はむずかしいのでしょうか?
私はそんなことはないと思っています。
簿記3級には、小学生も受かったという実績があります。
しかし、受験者の数と合格率から判断しますと、社会人でも合格できなかった受験生もたくさんいるようですね。
その差はどこから出てくるのでしょうか?
私は合格できるかどうかは、「準備」がしっかりできているかどうかということと、
簿記の資格を目指す「目的」がはっきりしているかどうかのちがいにあると思っています。
簿記の資格を目指す「目的」は明確ですか?
ほとんどの人が、何か資格を取得してみようと思ったことがあるのではないでしょうか?
何か新しいことに挑戦しようとする気持ちは素晴らしいことだと思います。
でも、何のために資格を目指しているのか、その「目的」が大事です。
「周りのみんなが資格の勉強をしているから、自分も何かしないと…」。
「簿記の資格を持っていると、就職に有利だと聞いたことがあるから…」。
そのように、「なんとなく資格が欲しいから」という気持ちでのぞんでも、勉強に熱が入るはずがないのです。
目的がはっきりしていない学習は、勉強していて少し難しいところや暗記をしなければいけないところが出てくると、その壁を越えていく努力がおっくうなものです。
それが、「準備不足」という結果につながってしまいます。
「試験日から逆算して、かなり勉強をしてきたはずなんだけど…」。
もちろん、合格するためには一定の勉強時間を確保することは欠かせません。
でも、大切なのは量よりも学習の密度の方です。
目的意識がはっきりしていないと、机には向かっていても、心のなかで「勉強や~めた」と、もう一人の自分がつぶやいていたりするのです。
そして勉強したつもりになって、密度の薄い時間だけが過ぎていってしまいます。
簿記の学習にもそのことが当てはまります。
簿記3級の試験は、一般的に簡単だといわれていますが、それはあくまでしっかり勉強して準備のできている人に当てはまることです。
社会人の方ですと、試験勉強の間、思っていた以上に仕事が忙しくて、それが準備不足につながってしまった人もあるでしょう。
この両者の「準備不足」の理由は、異なりはしますが。
しかし、簿記検定に合格するための秘訣が、「当たり前の準備を当たり前にする」ことにあることは同じです。
意欲を持って試験勉強を続け、70~80%をコンスタントに得点できるようになってくると(準備ができてくると)、その時点では合格率のことはそんなに気にならないと思います。
70点得点できれば必ず合格できるのですから
何のために簿記の勉強をするのか?
みなさん自身の目的を、しっかり見据えた上で勉強を始めましょう!