簿記2級合格を想定して、3級の勉強を始めよう
ここまでお読みいただいてありがとうございました。
いかがでしょう、いままで簿記のことなんか何にも知らなかったみなさんにも、
なんとなく簿記を身近に感じていただけたのではないでしょうか?
それでは最後に、簿記の学習をどのように進めたらいいかについて、お話したいと思います。
私は簿記3級は、準備さえしっかりできていれば(目安は100~120時間)、独学でも十分合格は可能だと思っています。
しかし、会社員として重要な数字を読みとけるようになるには、3級の技術では正直足りません。
経理の仕事に就くことが目的ではないにしても、できれば2級まで取得しておきたいところです。
就職活動などで日商簿記の2級資格が高く評価されているのは、その知識があると、いつかは財務諸表などのむずかしいデータを読み解ける人になれるからなんです。
さて簿記2級試験は、当然のことですが3級とくらべると試験の内容もずっとむずかしくなります。
3級試験にはなかった、「工業簿記」という新たな科目も出てきます。
工業簿記は、メーカー企業の工場で働いている人たちには馴染みやすいものでしょう。
しかしネクタイ・スーツ姿で仕事をしている社会人や、ましてまだ社会に出ていない学生さんには、これはかなり見慣れない世界です。
初学者が独学で勉強しようとするのは、ちょっときびしいような気がします。
しかし、簿記2級の資格を持っていると、就職もある程度は有利になる。
これはジレンマですよね!
このジレンマを解決するためには、2級を目指すことを前提にして3級の勉強を始めることです。
そうすると教材等に費やす予算のことについても、考え方が変わってくると思います。
独学ではなく、ズバリ!
2級と3級がセットになっている通学コースや、通信講座を見つければいいわけです。
それならお金のムダがないことはもちろんですし、資格のプロに教わりながら勉強ができて安心です。
一例では、3級合格講座と2級合格講座がセットになっている、フォーサイトの「バリューセット」などがあります。
私の経験からしますと、書店に並んでいる市販のテキストと、専門学校や通信講座のテキストは、そのクオリティーがまるでちがいます。
学食のパスタと専門店のパスタって、まるで美味しさがちがうじゃないですか。
値段、価格の差って、世の中すごく正直にできているんです。
まぁ、学食のボンゴレも食べられなくはないですから、市販のテキストでも簿記3級は合格できます。
フォーサイトの教材には、一流講師の講義を収録したCDやDVDも付いています。
授業があるとないとは大ちがいで、初めて開く簿記のテキストも講師の声を聞きながら読み進めていくと、理解度もグンとアップするものです。
通信教育の教材は逃げてはいきません。
専門学校へ通うように講習期間が終了したら、もう先生に会えないわけではないのです。
簿記検定試験は毎年3回あります。
ある回に2級に合格するのがむずかしいと思えたら、試験を受けるのを少しくらい先延ばしにしたっていいと思いませんか?
大切なのは、お金と時間のムダをしないで、確実に高得点で合格することです。
簿記の知識は、生涯役立つ知識です。
ラッキーも手伝ってたまたま合格するよりも、簿記2級の知識や技術をしっかり身につけておくことが大切だと思います。